スタジオ初合わせで気づいた、家練とバンド演奏は別物だった話
アニソンバンドへギタリストとして加入することになってから、約1週間。
先日、初めてのスタジオ練習に入ってきました。
とりあえず個人練習で曲は通して弾けるようにしてきたので、まずは一度合わせてみよう、という流れです。
そして実際に音を出してみた結果――なかなか壊滅的でした。
家で作った“良い音”は、バンドの中で消えた
まず最初にぶつかったのは、音作りの問題です。
今回の3曲に合わせて、事前にかなり真面目に音を作っていきました。
自分で言うのもなんですが、家で鳴らした時点ではかなり良い感じだったと思います。歪み具合も質感も狙い通りで、「これはいけるな」とそれなりに手応えもありました。
しかし、スタジオの爆音でバンド全体と合わせた瞬間、その自信は消えました。
自分のギターの音がまったく抜けてこないのです。
何を弾いているのか自分でも分からない。
音は出ているはずなのに、曲の中に埋もれてしまう。
家で聴く“良い音”と、バンドの中で機能する“良い音”はまったく別物でした。
特にアニソンはジャンルの幅が広く、ギターの音色もかなり多いです。
その中でギター2本がどう棲み分けるか。どの帯域を担当するか。
これは想像以上に奥が深く、音作りを根本から見直さなければいけないと感じました。
ベースとギターでは、リズムの感じ方が違う
次に強く感じたのが、リズムへの乗り方の違いです。
普段ベースを弾いていると、ドラムと一緒に土台を作る感覚があります。
自分が前へ出して曲を引っ張る。
低音でグルーヴを支える。
リズムそのものを形成していく。
そういう意識で演奏してきました。
一方ギターは、その土台の上に乗っていく感覚があります。
ドラムとベースが作った流れの上で、刻みやコード感、勢いを乗せていく。
もちろん曲によって違いはありますが、自分の中ではかなり役割の差を感じました。
この感覚の切り替えには、少し時間がかかりそうです。
リードフレーズには責任がある
さらに印象的だったのは、リードフレーズを弾くときのプレッシャーです。
ベースは良くも悪くも土台役です。
スラップやソロなど特定の場面を除けば、観客の耳が意識的にベースへ向く時間はそこまで多くありません。
ですがギターのフレーズは違います。
イントロのリフ。
印象的なオブリ。
サビ前のメロディ。
曲を象徴するリードライン。
それらは曲の顔そのものです。
1音間違えれば、誰でも気づく。
華やかで目立つポジションですが、そのぶん責任も大きいのだと実感しました。
それでも、めちゃくちゃ楽しかった
ここまで読むと散々な初練習に見えるかもしれません。
実際、課題は山ほど出ました。
でも、かなり楽しかったです。
学生時代に初めてバンドを組んだ頃のような、原始的な楽しさを思い出しました。
音を合わせるだけで嬉しい。
曲が形になるだけでテンションが上がる。
少し失敗しても、それすら面白い。
そんな感覚です。
そして、ベーシストとして活動していた時には気づかなかった、ギタリストならではの面白さも見え始めています。
本番まであと数日
課題は山ほどあります。
でも、越えられない壁ではありません。
本番まではもう数日。時間は多くありませんが、ここからどこまで仕上げられるかが勝負です。
最近は練習しながら、今回演奏するSUPER BEAVERの「突破口」の歌詞に勇気づけられています。
初ライブでこの曲をやるのも、少し運命的なものを感じます。
僕を信じて誘ってくれたメンバーと、見に来てくれるお客さんに良いライブを届けるために。
残り時間、がむしゃらにギターと向き合おうと思います。

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