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3週間でギタリストになった僕が、初ライブで使った機材紹介

知り合いのアニソンバンドに誘われ、急遽ギタリストとしてライブに出ることになった僕。

準備期間はわずか3週間。

曲を覚えるのも大変でしたが、地味に困ったのが機材問題でした。

普段ギターは作曲用にDAW上で鳴らすことがほとんどで、ライブ用の機材環境はほぼゼロ。
「そういえば、今の自分ってギターをライブで鳴らす装備がない……」と途中で気付きました。

今回は、そんな状態から初ライブに挑んだ僕のギター機材を紹介します。

使用ギター

ギターは何本か所持しているのですが、今回のライブで使用したのは Schecter Guitar Research Blackjack ATX Solo-II でした。

レスポール系のシングルカット形状で、見た目はかなり重厚感があります。黒を基調としたルックスもスタイリッシュで、ステージ映えする一本です。個人的にもかなり気に入っているギターで、「ライブで持って出るならこれだな」と自然に決まりました。

音の印象としては、パワフルで太く、歪ませたときの迫力がしっかりあります。アクティブPUを搭載しているためノイズも少なく、ライブ環境でも扱いやすいのが魅力です。今回のようなロック寄りのアニソン楽曲とも相性が良く、安心して任せられました。

また、ネックまわりも弾きやすく、ハイポジションまでスムーズにアクセスできます。ギターをメインにしていない自分でも扱いやすく、演奏中のストレスが少ないのもありがたいポイントでした。

音・見た目・実用性のバランスが良く、今回の急遽ギタリスト案件をしっかり支えてくれた頼れる一本です。

やはりライブに持ち出すギターは、性能だけでなく「自分がかっこいいと思えるか」も大事だと改めて感じました。

ギターの写真
Schecter Guitar Research Blackjack ATX Solo-II

アンプ環境

スタジオ・ライブハウス:Marshall

自宅練習:BLACKSTAR FLY3

スタジオと本番会場では、Marshallアンプを使用しました。

学生時代は、なぜか「Marshallはちゃんと扱わないと壊れる」というイメージを強く持っており、当時は無難にJC(ジャズコーラス)ばかり使っていました。実際に壊したことがあるわけでもないのですが、なんとなく怖かったのです。

とはいえ、やはり“ギターアンプといえばMarshall”という憧れはずっとありました。今回せっかくギタリストとしてライブに出る機会をもらったので、このタイミングで挑戦してみることにしました。

実際に鳴らしてみると、やはりテンションが上がります。あの見た目、あの存在感、そして音の押し出し。ロックをやっている感がしっかりあります。

ただ、その一方で家で作っていた音とのギャップはかなり大きかったです。

自宅ではBLACKSTAR FLY3を使って練習していました。小型アンプながら音も良く、自宅練習にはかなり優秀です。もともとはギター練習用というより、おしゃれなBluetoothスピーカー的な感覚で使っていたのですが、結果的にかなり頼れる存在になりました。

サイズ的にも気軽に鳴らせるので、今回のような短期間で曲を詰め込む状況ではかなり助けられました。

最初はオーディオインターフェースにつないで、ヘッドホンで練習していました。夜でも気兼ねなく弾けますし、音も綺麗で快適です。

しかし、そこで「かなり良い感じにできたな」と思っていた音が、バンドで合わせると見事に埋もれる。自分が何を弾いているのか分からないレベルで存在感が消える瞬間もあり、初スタジオではかなり衝撃を受けました。

そこで途中から、FLY3で実際にアンプから音を鳴らしながら音作りするように変更しました。

すると、かなり思った通りの音に近づけるようになりました。

ヘッドホンで聴いて気持ちいい歪みは、大抵アンプで大音量にすると歪ませすぎでハウったり、潰れて引っ込んだりしがちです。逆に、少し物足りないくらいの歪みのほうが、バンドではしっかり前に出てきたりします。

小さいアンプでもいいから、実際に空気を震わせて音を出して確認することはかなり大事だと感じました。

一人で気持ちいい音と、バンドの中で機能する音は違う。

これは今回かなり大きな学びでした。

家練とバンド演奏は別物。頭では分かっていたつもりでしたが、身をもって理解することになりました。


BLACKSTAR Blackstar ブラックスター Bluetooth搭載 コンパクト ギターアンプ FLY3 Bluetooth 自宅練習に最適 ポータブル スピーカー バッテリー 電池駆動

エフェクター類

押し入れの遺産と、急遽買い足した現代兵器

今回、手元にあったギター用機材はかなり限られていました。

普段ギターは作曲用として使うことが多く、ライブ用の足元環境はほぼ整っていない状態。そこから3週間で本番に向けて形にしなければならなかったので、使えるものは総動員、足りないものは急遽補充、というサバイバル編成になりました。


DigiTech RP355

学生時代に、初めてギターを買ったとき一緒に購入したマルチエフェクターです。

今回まさかの、10数年ぶりの現役復帰となりました。

押し入れの奥から引っ張り出し、久々に電源を入れたときは「まだ生きてたのか……」と少し感動しました。むしろ自分より元気そうでした。

今どきの最新機材と比べれば古さはありますが、空間系や基本的なエフェクトを一通りまとめて使えるのはやはり便利です。短期間で準備する今回のような状況では、かなり頼れる存在でした。

今回は、

  • ノイズゲート
  • ワウ
  • フェイザー
  • ディレイ

といった、歪み以外の役割をまるっと担当してもらいました。

昔の自分が買った機材に、今の自分が助けられるというのは少し不思議な気分でした。


Zoom MS-60B

本来はベース用マルチエフェクターですが、もちろん投入しました。

手持ち機材で何とかする精神です。

今回はボードの一番前段に置き、

  • チューナー
  • チューブスクリーマー系ブースター

として使用しました。

こういう柔軟な使い方ができるのがMS-60Bの強みです。ベース用として買った機材が、ギター現場でも普通に戦力になるのはかなり優秀だと思います。

普段ベースで使っている機材が、そのままギターライブにも出張してくるあたり、自分らしい編成だなと感じました。



ZOOM 驚異のベース用マルチストンプ MS-60B

あるもので戦うのも楽しい

本来ならギター専用でしっかりボードを組むのが理想なのかもしれません。

でも今回は、

昔使っていたマルチ、
普段ベースで使っている機材、
そして急遽買い足したペダルたち。

そんな寄せ集めの構成でライブに挑みました。

不完全ではありましたが、こうして試行錯誤しながら組んでいく時間もまた、機材遊びの面白さだと改めて感じました。

新しく買ったもの

最初は、手持ちのマルチエフェクター1台で何とか乗り切ろうと思っていました。

しかし実際に音を作ってみると、どうしても歪みだけが引っ込み気味で、前に出てこない印象がありました。家で一人で弾くぶんには悪くないのですが、バンドで鳴らすと埋もれそうな感触が強かったのです。

そこで、歪み系だけはアナログペダルで揃える方針に切り替えました。

当初は費用を抑えるために自作エフェクターも考えていました。学生時代は自作エフェクターでボードを組んでいたので、今回もそうしようかと思っていたのです。しかし調べてみると、最近の低価格帯エフェクターは昔に比べてかなりクオリティが高いらしい。

それなら今回は、時短も兼ねて激安エフェクターを導入してみようと思いました。

新しく買ったエフェクターの写真
Revol Effects NAVY BLUE OVERDRIVEとDonner Morpher

Revol Effects NAVY BLUE OVERDRIVE

約4,000円で購入できる、かなり手頃なオーバードライブです。

自分の中でオーバードライブといえば、やはりBOSSのブルースドライバーのイメージが強く、「それっぽい方向性の音が出そうなもの」をレビュー頼りに探して選びました。

実際に使ってみると、価格帯を考えればかなり優秀でした。

今回演奏したSUPER BEAVERの「突破口」では、ジャキジャキとした抜けの良いクランチ〜オーバードライブサウンドが欲しかったのですが、かなり気持ちよくハマってくれました。

今回のような、

  • とにかく早く戦力補強したい
  • 予算は抑えたい
  • でもライブで使える音は欲しい

という状況には、かなりぴったりの一台でした。



レヴォルエフェクツ(RevoL effects) Revol effectsエフェクター オーバードライブ NAVY BLUE OVERDRIVE EOD-01

Donner Morpher

こちらも約4,000円で購入できる、ハイゲイン寄りのディストーションペダルです。

自分の中でディストーションといえば、Suhr Riot や MI AUDIO Crunch Box Distortion のような、粒が細かく整った綺麗な歪み方をするものが好みです。そこで今回は、その系統を元ネタにしていそうなモデルを探して導入してみました。

実際の音は、現代メタル感のあるタイトで鋭い歪み。ローが暴れすぎず、ミュートしたときの刻みが気持ちよく、メタル系の音が多いアニソンバンドとはかなり相性が良かったです。

サイズもコンパクトで、ボードに組み込みやすいのも魅力でした。

今回のセットでは、

  • TOUGH BOY
  • 第ゼロ感
  • 銀河鉄道999

といった、ザクザクとブリッジミュートで刻むようなバッキングで使用しました。


Donner ディストーション ギターエフェクター Distortion 歪み アナログ 小型 (Morpher)

OTraki パワーサプライ

エフェクターを増やしたら、当然必要になるのが電源周りです。

こういう機材は主役ではありませんが、実戦ではかなり重要です。

限られた転換時間の中で、トラブルなく素早くセッティングするには、こういった脇役機材の安定感が効いてきます。

正直、安価な電源周りにはノイズが多いイメージがあったので、今回は急場しのぎとして多少は仕方ないと思っていました。

しかし実際には、ライブハウスの爆音環境でも特に気になるノイズはなく、普通に使えてかなり驚きました。



OTraki エフェクター 電源 10チャンネル 独立出力 ギター パワーサプライ LED指示機能 短絡保護 エフェクター電源ケーブル付き パワーサプライ 低騒音 電源供給 電源アダプター Electric Guitar Effect Power Supply 日本語説明書 ブラック

安くても戦える時代

今回あらためて感じたのは、今は低価格帯でもしっかり使える機材がかなり多いということです。

昔なら「安物は安物」というイメージが強かったですが、今は選べば普通にライブで戦えるレベルのものがたくさんあります。

もちろん高級機材への憧れはあります。

しかし自分としては、実用性を見極めながら、安いエフェクターで高級機材に負けない音を出してやろうという面白さも感じています。

限られた予算と時間の中で工夫して音を作るのもまた楽しい。

今回の激安ペダルたちは、そんなことを教えてくれた頼れる助っ人でした。

一番苦戦したのは、音作りだった

今回一番難しかったのは、弾くこと以上に音作りでした。

フレーズを覚えること、ミスなく演奏することももちろん大変でしたが、それ以上に悩まされたのが「どう鳴らすか」です。

一人で弾いて気持ちいい音と、バンドの中で抜ける音はまったく別物でした。

家で作った音は、自分だけで聴くぶんには最高です。歪みも気持ちよく、低音も太く、弾いていて楽しい。

しかし、いざドラムとベースが入り、もう一本ギターが鳴る中に入ると途端に消える。

「あれ、今何弾いてる?」

そんな瞬間が何度もありました。

ギターが2本いる編成では特に棲み分けも重要です。

低音を出しすぎれば全体に埋もれる。
中域を出せば前に来るが、出し方次第では耳に痛い。
歪ませすぎれば迫力はあるが輪郭が消える。

つまり、

「良い音」と「使える音」は別物。

これは今回かなり大きな学びでした。


今回の機材で思ったこと

正直、完璧な環境ではありませんでした。

最新の高級機材を揃えたわけでもなく、押し入れから発掘した機材と、慌てて買い足した激安ペダルで何とか組んだ即席セットです。

見栄えだけで言えば、YouTubeの機材紹介動画に出てくるような華やかな足元ではありません。

でも、それで十分ライブはできました。

実際にステージに立ち、お客さんが盛り上がり、演奏して、自分自身も心から楽しかった。

機材の価格や新しさだけでは決まらない部分が、確かにあるのだと思います。

もちろん今後もっと良い機材も欲しくなるでしょう。

もっと良い音も出したい。
もっとスマートなボードも組みたい。
もっと速く、正確に切り替えもしたい。

欲は尽きません。

それでも、不完全な装備でステージに立ったあの日の音は、しばらく忘れないと思います。


次に欲しいもの

次回ライブは8月。しかも県外遠征です。

それまでに、もう少し環境を整えていきたいと思っています。

  • ディレイ、ワウペダルを購入して脱マルチエフェクター
  • 本番でスムーズに転換できるようエフェクターボードを組む
  • 音作りをさらに煮詰めて、再現性を高める
  • ギターそのものの演奏力も底上げする

やることは山ほどあります。

だが、それが妙に楽しいのです。


ギタリスト生活、どうやらまだ続きそうです

今回のライブは、急遽誘われて始まった想定外の挑戦でした。

けれど終わってみれば、久しぶりに新しい扉が開いたような感覚があります。

ベーシストとして続けてきた自分が、今度はギタリストとしてまた1から楽器を学び直している。

人生、こういうことが起こるから飽きずに楽しめるってものですね。

どうやらベーシストとギタリストの2足のわらじは長らく続きそうです。

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